色彩のみからなる商標の登録、始まる。

平成27年(2015年)4月1日から出願が可能になった「色彩のみからなる商標」が、先月初めて登録されたとニュースになりました。

これまでに427件(平成29年4月20日現在)が出願され、2件が登録されました。

商標は、出願後、概ね半年ほどで判断結果が出ますが、色彩のみからなる商標の判断には2年掛かっています。

一つは、平成29年3月10日に登録された株式会社トンボ鉛筆の商標です。
20170420_トンボ鉛筆_登録5930334登録5930334

もう一つは、平成29年3月17日に登録された株式会社セブン-イレブン・ジャパンの商標です。
20170420_セブン-イレブン・ジャパン_登録5933289登録5933289

これらの各出願の「商標の詳細な説明」には、色彩の組合せや配色が数値等で事細かく記載されています。訴訟に発展した際には、商標の類似はどのように判断されるのか、気になるところです。

さて、商標登録の判断は特許庁にお任せするとして、出願人がどのような色彩、色彩の組み合わせ、配色に識別力があると考えて出願しているのか、非常に興味深いところです。

そこで、どんな会社がどんな色を商標として出願しているのか調べてみました。

まず、製薬系の会社です。

久光製薬株式会社
20170420_久光製薬_商願2015-029831商願2015-029831
これは「サロンパス」の色ですね。
久光製薬は、新しいタイプの商標として音商標(登録5804299)も取得しています。

大幸薬品株式会社
20170420_大幸薬品_商願2015-029858商願2015-029858
「正露丸」の色でしょうか。
他に1件出願しています。

ユースキン製薬株式会社
20170420_ユースキン製薬_商願2015-029985商願2015-029985
「ユースキン」の色でしょう。
他に4件出願しています。

株式会社コクミン
20170420_コクミン_商願2015-030024商願2015-030024
ドラッグストアの色です。
第35類を指定し、小売等役務商標として出願しています。

大塚製薬株式会社
20170420_大塚製薬_商願2015-030115商願2015-030115
商品「ポカリスエット」の色かと思います。
他に1件出願しています。

株式会社大塚製薬工場
20170420_大塚製薬工場_商願2015-03028商願2015-03028
これは「オロナインH軟膏」の色ですね。
他に2件出願しています。

大鵬薬品工業株式会社
20170420_大鵬薬品_商願2015-035615商願2015-035615
これは「ソルマック」の色かと思います。
他に1件出願しています。

全薬工業株式会社
20170420_全薬工業_商願2015-040785商願2015-040785
これは「ジキニンC」という風邪薬のパッケージの色かと思います。
他に5件出願しています。

武田薬品工業株式会社
20170420_武田薬品_商願2015-040818商願2015-040818
これは「アリナミン」の薬剤や栄養ドリンクの色かと思います。
他に、非常によく似た色で1件出願しています。

興和株式会社
20170420_興和_商願2015-048327商願2015-048327
これは胃腸薬「キャベジン」の色ですね。
他に2件出願しています。

株式会社和漢薬研究所
20170420_和漢薬_商願2015-084760商願2015-084760
これは「松寿仙」という商品のパッケージに使われているそうです。

健栄製薬株式会社
20170420_健栄製薬_商願2015-122948商願2015-122948
これは「手ピカジェル」という商品のポンプ部分の色かと思います。
他に3件出願しています。

通常、医薬品は箱で売られており、色や配色で差別化を図っている場合が多いため、箱に使用されている色の商標が多く出願されているようです。

他の会社については次回ご紹介します。

(画像は全て特許情報プラットフォームより引用)